12月17日は「飛行機の日」です。
1903年の12月17日、ライト兄弟が、自作の飛行機による人類初の有人動力飛行を成功させたからなのだそうです。
ここから飛行機の歴史が始まったのですね。
さて、「飛行機の日」が近い12月12日に空港の仕事に特化した4社合同の就職説明会が行われました。
愛媛県は経済効果を見込んで松山空港の利用促進を重要な政策として掲げています。
2024年10月には松山-ソウル線、釜山線、台北線がそれぞれ増便され、過去最多の運航となっています。
そんな松山空港でお仕事をされているのはどんな方々なのでしょうか。
松山空港の業務を担う4社から人事担当者や現場で活躍する先輩社員が参加。
女性の視点で空港業務の魅力をお話ししてくださいました。
・㈱ANAエアサービス松山 (職種:グランドハンドリング)
・西鉄エアサービス㈱ (職種:グランドスタッフ(旅客サービス))
・㈱KSP・WEST (業種:保安検査)
・愛媛綜合警備保障㈱(ALSOK) (業種:保安検査)
順番にご紹介します。
グランドハンドリングの仕事は、航空機の誘導、コンテナの搭降載、航空機のプッシュバックとトーイングなどがあります。
男性がメインの仕事と思われがちですが、「グラハン女子」といって、最近女性の活躍が目立っている職種です。
車両の運転や専門用語を覚えることが大変だったそうですが、元々、飛行機が大好きで、飛行機のそばで働くことが楽しく、やりがいを感じているそうです。
出発のお見送りのとき、機内から手を振り返してくれるのがとっても嬉しいと話されました。
グランドスタッフの中でも旅客サービスを担当されています。搭乗手続きと搭乗券の発行、荷物の預かりと重量・サイズの確認などが主な業務です。
先輩に手厚く指導していただけるそうで、一つの業務に1週間ついてもらうこともあるとか。安心してステップアップできますね。
出発時に対応したお客様が、空港に戻られた際に「その節はありがとうございました」と声をかけてくださり、自分のことを覚えていてもらえたことがとても嬉しかったと話されていました。
保安検査業務の仕事は、X線透視装置での機内持込手荷物を検査で禁止品や危険物の確認と対応や、乗客の保安検査・金属探知機によるボディチェックなどです。
皆さん手荷物検査に引っかかったことはありますか?
ペンケースに入れている小型のハサミなんかよくありそうですね。機内持ち込みはダメだけど、貨物に預けるのはOKだとか、品数が多くとても複雑です。
利用者として、持ち込み不可だった物を放棄しなければならないのは、大なり小なり残念な気持ちになりますよね。
そのような場面で、いかにお客様にご納得いただけるか、気持ちよく利用していただけるかを考えて、コミュニケーションを取っているそうです。
国際線の手荷物検査は、別の複雑さがあるようです。
よく聞くところで、フルーツや野菜が持ち込み不可ですね。外来生物や害虫の侵入防止などの理由があるようです。
国際線に限らずですが、女性のお客様のボディチェックは必ず女性のスタッフがするそうです。この会社でも保安検査業務として女性の方が多く働いているそうで、発着の時は協力しあいながら、チームワークを発揮しているのだとか。チームで働くことのやりがいを教えてくださいました。
さて、空港のお仕事に興味のあるみなさんが気になるであろう「英語話せません!」問題です。
4名の先輩社員の皆さんおっしゃるには、
「話せるに越したことはないけど、単語とジェスチャーでなんとかなる!」
でした。でも、学生時代に勉強しておくと必ずプラスになりますともおっしゃっていました。単語だけでもたくさん知っておくといいらしいです。
話せないからと言って、あきらめる必要はなさそうです。
学生時代に少しずつ勉強を積み重ねるといいですね。
この後は、グループに分かれての質問タイムがありました。
参加した学生からは、
「どの企業の人もやりがいを感じていて楽しく仕事をしている感じがしていいなと思いました」
「空港業界でグランドスタッフの仕事しか知らなかったけど、保安検査の仕事内容も知ることができてよかった」
「入社後の研修等が充実しているのは、初めてでも不安にならなくていいなと思った」
などの感想が寄せられました。
今回の説明会のように、興味がなくても様々な業界を知ってほしいと思います。
意外な発見があり、視野が広がります。
業界を絞ってしまってはもったいない!
ぜひ、説明会には積極的に参加してください。